【活動報告】バーチャルにじーず2025年度まとめ
にじーずではメタバース空間でのLGBTユースの居場所を開催しています。2025年度の「バーチャルにじーず」も、多くの皆さんに支えられ、無事に1年を終えることができました。オンライン・バーチャル空間だからこそ実現できた、多様な交流の様子を振り返ります。
*バーチャルにじーずについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
数字で見る2025年度のバーチャルにじーず

今年度は月2回のペースで、計24回の「バーチャルにじーず」を開催し、のべ137人の利用がありました。
普段の回では1回あたり平均6.4人の参加ですが、ゲストを招いた回では平均9人と人気でした。
把握範囲で、国内20都道府県および海外から参加がありました。ゲストを招いたトピックとしては「性別を変えた大人に体験談を聞く回」「不登校を経験したLGBTの大人の体験談を聞く回」「LGBTQの人が安心して働ける職場ってあるの」「男性ふたりで挙式した体験談を聞いてみよう」など。
特に、「性別を変えた大人に体験談を聞く回」には15名の方が集まり、今年度で最も賑やかな回となりました (上は集合写真です)。
いつ気がついたか、カミングアウトや家族との関係、就職などみんな興味津々でした。
ゲスト回の充実もそうですが、今年度はより充実した居場所にするために以下の新しいことにも挑戦しました。
・スタッフの拡充:月2回の定期開催ができるよう担当スタッフが増えました。
・新ワールドの作成:BBQや飯盒(はんごう)炊さんが楽しめる「森のキャンプ場」を公開しました。少人数でゆったり座って話せる場所も増えました。

参加者の声
事後のアンケートでは、5段階評価で平均4.6という高い満足度でした 。
アンケートに寄せられた感想の一部を、そのままご紹介します。
<孤独の解消や安心感にまつわるもの>
「こういうことを話せる人がいなかったので嬉しかった」
「何気ない話が楽しくて息抜きができた」
「とても居心地が良かった」
「一人称の話ができて楽しかった。自分のリアルの人間関係では話せる相手があまりいないので」
「いちばん自分の心の孤独が癒えた瞬間でもありました。ありがとうございます!」
「性について悩んでいる人が実際にいることを知れただけで嬉しいです」
「性別について真剣に考えている人がいる空間にいれるだけで安心しました」
<多様な視点に触れる学びと刺激>
「年齢層が高い普段所属している団体では聞かないような内容で楽しかったです」
「今回も色々な経験を持つ人と話せてとても楽しかったし、勉強になることも多かったです!」
「貴重なお話を聞くことができてとてもいい勉強になった」
「気になってたことについて、他の人の話を聞けて楽しかった」
<オンライン・バーチャルならではの利点>
「リアル会場だと、行くまでに疲れてしまうことがあるのですが、オンラインではより気軽に参加できた点が良かったです」
「どこでも参加できるということがとても素晴らしいと思いました。初めての参加で少ししか入れなかったけど楽しかったです!」
「自分の頭の中にあった自分の姿に近い姿で参加することができて嬉しかった」
「自分好みのアバターが使えて嬉しい、みんなのアバターを見るのも楽しい」
一方で、「チャットを打っている間に会話が流れてしまう」といった課題も挙がっており、今後の運営に活かしていきたいと考えています 。
また参加者のみなさんからは「週末にも開催してほしい」「アバター作りの講座をやりたい」「将棋をやってみたい」といった、ワクワクするようなリクエストをたくさんいただきました 。これからも、ユースのみなさんが自分らしく、安心して過ごせる「バーチャルの居場所」を大切に育てていきます。
なお今年度も岡山大学の長谷井嬢先生および4DL Technologies株式会社に技術的助言などをいただきました。ありがとうございました。
今後の展望と、ご寄付のお願い
2025年度はこども家庭庁の補助を受けて開催することができたオンラインの居場所ですが、26年度は財源はすべて今のところ寄付で運営する予定です。
オンラインの事業は(これはどこの団体も同じ悩みだと思うのですが)経費のほとんどが人件費となるためになかなか助成金を見つけることが難しく、また地域性を問わない利点ゆえに、かえって自治体連携もできないことが課題だなと感じております。
今後の継続のために、ぜひ大人のみなさまからのご寄付をお待ちしております。

