活動へのご理解のお願い
当団体の活動について「参加者をグルーミングしている」「子どもが洗脳される」などの書き込みがSNSを中心になされていることから、当団体の活動について、下記の通りに整理します。
なお、誹謗中傷に対する法的措置を現在講じており、2024年11月までに41件の発信者情報開示請求を行いすべてのケースで裁判所から違法性が認定されています。また同年10月17日には、悪質な誹謗中傷を行った発信者に対し、伊勢佐木警察署において名誉毀損罪での刑事告訴が受理されました。さらに同年11月20日には、横浜地方裁判所において当団体に対して悪質な投稿を行っていた発信者に対する損害賠償請求訴訟(事件番号:令和6年(ワ)第2070号)の判決が言い渡され、33万円の賠償命令がくだされました。詳細については誹謗中傷に対する法的措置についてもご覧ください。
1. 当団体が参加者をグルーミングしているという主張について
・グルーミングとは子どもへの性的虐待を行おうとする者が、被害者となりうる人物に近づき親しくなって信頼を得る行為をさす行為を指します。
・にじーずは子ども若者支援団体であり、子どもの権利をベースに活動しています。その中には子どもを危害から守ることも当然含まれます。当然ながら性的虐待を含むあらゆる虐待行為はにじーずでは許容されません。
・LGBTの子ども・若者支援は、特別なことをしているわけではなく、通常のユースワーク(個々の若者の固有性を価値あるものとしてとらえ、主体性や持っている力を尊重し、所属するコミュニティや社会全体の正規の一員として若者が位置づけられるようにする支援)の一貫として行われているものだということをご理解いただけると幸いです
2. 参加者を身体的な性別移行を推奨している/洗脳しているという主張について
・参加者が毎回全員で確認している「みんなのルール」では「正しさはひとつじゃない/カミングアウトのこと、恋人のこと、性別のあり方のこと、性別を変えるための手術やホルモン治療のことなど「こうするべき!」と押し付けたり、お説教したりするのではなく、お互いのペースや方法を尊重しましょう」と定めています。
・特定の生き方を押し付ける行為はルールに抵触しており、スタッフがホルモン治療などの性別移行のための医療をすすめることはありません。
3. 保護者と敵対的であるとの主張について
・LGBTの若年層は、学校でも家庭でも本当の自分を表現できないからこそ孤立・孤独を深めています。
・居場所に参加し、同じような仲間と知り合えることで自己受容できるようになり、学校や家庭などで相談ができるようになる側面があります。個々の状況によるためカミングアウトを一概に推奨するものではありませんが、当団体では、利用者が援助を求められる相手(保護者を含む)をにじーず以外で増やすことを肯定的に捉え、歓迎します。
・保護者が送迎する事例は年々増えており、子どもの表情が明るくなったなど好意的に受け止められています。むしろ保護者から感謝される場合が多く、継続寄付として活動を支えてくださっている状態です。
・大人の見学を認めていないのは、学習目的ないし自分の居場所を求めている大人によって若者の居場所が阻害されたり、加害目的の大人が近づくことを阻止するために講じている措置です。
・保護者に安心していただけるよう、安全性の確保には、非営利組織としてもっとも厳しい基準で取り組んでいます。居場所の運営に関わるスタッフは、セーフガーディングの指針と行動規範に沿って行動します。また過去に他者に対する加害行為により逮捕や刑事罰を受けた経験がないことの誓約書の提出が必須となっています。日本版DBS法が2024年に成立しましたが、それより前からこのような誓約を先駆けて行っている団体は全国の子ども・若者支援団体の中でも少数です。
4. 小学生にセックスを教えているとの主張について
・SNSで拡散されている事業はHIV/AIDS啓発施設と協働した企画で、既に性経験がある若者を対象としています。
・ゲイ・バイセクシュアルの若い男の子は、居場所のなさや寂しさからネットで出会った大人に性的搾取されてしまう事例が散見されます。学校などでは男の子が性被害に遭うことを想定とした教育がなされていないことなどから、性的同意の大切さや、心配なことがあった時に相談できるような環境を作りたいと考え、通常の居場所とは別に企画しました。
・にじーずは子どもの虐待を防止する団体であり、当然ながら小学生がセックスを行うことを推奨する立場ではありません。
・広報不足のため、当日の参加者は0人でした。
LGBTの子ども・若者にとって安全だと感じられる繋がりが少しでも増えるよう、当団体では今後も努力していきますので、ご理解とご協力をいただけると幸いです。
※なおTwitter上でのLGBT差別が激化していることから、若年当事者に与える影響を考慮して、当団体のアカウントは本日をもって休止します。活動自体は継続していきます。
(2023年6月4日に初掲載した記事に、2024年11月時点での裁判状況などを追記しました)
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