【岡山県あて】制服の自由選択について要望しました

【岡山県あて】制服の自由選択について要望しました

一般社団法人にじーずでは、2023年2月21日に岡山県教育委員会あてに、性別に関わりなく制服を選べる「自由選択制」の導入を求めて要望を行いました。

(要望を終えた場面の写真)

今回の要望は、一般社団法人にじーず、あしたプロジェクトプラウド香川の3団体による「香川・岡山で制服自由選択を求める会」がChange.org上で行った署名活動の一環です。「求める会」では2022年12月にも香川県教育委員会に要望をしています。提出当日は岡山大学の中塚幹也教授(GID学会理事長)も同席いただきました。

にじーずは2021年秋にも東京都あてに制服選択制についての要望を行いました。このときは都教委が自由選択制の導入推進を決定するなどの成果がありました!性別に関係なく制服を選べる学校が当たり前になり、子どもたちが安心して通える環境となるよう今回も岡山県教委の担当者と前向きな話し合いができました。要望にあたっては、にじーず岡山に参加しているユースたちから体験談を募集するなど県内当事者の声を集約しました。

話し合いの様子

・岡山県内の学校で制服がどうなっているか

今回の要望では、事前に県教委に対して標準服のあり方がどうなっているかについて質問をしていました。要望当日には具体的な数字が示されました。県立高校について、要望した時点で定時制1校は制服なし、全日制51校のうち46校は何らか選べる(自由選択と思われるのが12校、女子スラックスあり34校)状況であること。また県内自治体については岡山市をのぞく公立中学で、令和3年度時点で4割の学校が女子スラックスありであることがわかりました。近年、制服のあり方はどんどん変わっているので、この数字もまた動いていく模様です。

・HPなどでの情報公開について

今回の要望では、県立高校の制服のあり方について情報提供してほしいことをお伝えしました(2021年の都教委への申し入れでは、要望を受けて都立学校検索サイトでの情報公開が始まりました)。県教委としては、県立高校ナビの変更は検討するがお金がかかること、ただ各高校のHPに載せることはお金かからずできることなので働きかけてくれるとのことでした。

・県内の他自治体への働きかけや校長への情報提供

制服の自由選択について岡山市をのぞく県内自治体との会議において情報提供ができること、また校長に対しても働きかけを行う方針であることが示されました。制服の自由選択制については、世田谷区や福岡市のように自治体単位で導入を決める場合もあれば、校長判断としつつも都教委のようにモデル校を設置し、自由選択を検討する場合の費用負担を自治体が行う場合などもあります。いずれの場合でも、教育委員会として「ジェンダーレス制服が広がってきているからいいでしょう」ではなくきちんとコミットし、今この瞬間にも、制服について思い悩み、苦しんでいる子どもたちの思いに応えられるよう想いを伝えてきました。にじーずでは今後も、岡山市を含め、県内での制服選択制の拡充を求めて働きかけていきます。

最後に、今回の要望に合わせて署名に賛同いただいた/体験談を寄せていただいた皆様、どうもありがとうございました!

※RSK山陽放送、KSB瀬戸内海放送、山陽新聞、読売新聞などでも当日の様子を報じていただきました。

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